トランス脂肪酸と病気ってどう関係してるの?健康なら気にしなくていい?【フリーランス管理栄養士】

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1200時間ファスティング・フィニッシャーの藤原真寿美(ふじわらますみ)です!

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・トランス脂肪酸はマーガリン、ショートニング、フライドポテトなどに含まれます

油脂中に含まれる不飽和脂肪酸の二重結合部分は「シス型」と呼ばれる構造をしてるんですね。一方、マーガリンやショートニングなどの硬化油(こうかゆ)を生成する際、一部のシス型二重結合はトランス型二重結合に変化します。このようなトランス型二重結合を含む脂肪酸をトランス脂肪酸と呼びます。

硬化油は、酸化や加熱に対して安定的であり、風味や口溶けが良いため、ファストフードを中心とした外食産業あるいは加工食品にこれまで広く利用されてきました。トランス脂肪酸を食材としては、マーガリンやショートニングのほか、菓子、フライドポテト、ドーナツ、デニッシュ・ペストリー、コーヒーホワイトナー、カレールーなどが上げられます。ただし、商品によってその含有量は大きく異なっています。

・トランス脂肪酸と病気はどんな関係があるの?

トランス脂肪酸の摂取が多いと、悪玉であるLDL-コレステロールが増加し、心筋梗塞等のリスクが高まります。ある臨床介入試験で、飽和脂肪酸をトランス脂肪酸に置き換えたときの血清脂質レベルに対する影響が計算されました。その結果、トランス脂肪酸への置き換えによって、善玉であるHDL-コレステロールを低下させてしまうことがわかりました。そのため、トランス脂肪酸による心筋梗塞など心血管系リスクへの悪影響は、飽和脂肪酸よりも強いと考えられています。そこで、世界保健機関はトランス脂肪酸摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満(1,800kcalの食事の場合、約2g未満)とするよう勧告しています。

・できるだけ避けるように気をつけましょう!

トランス脂肪酸は身近なお菓子などにも含まれています。日本ではトランス脂肪酸の表示が義務付けられていないので、トランス脂肪酸が含まれる食品を知って、できるだけ摂取を控えるよう気をつけましょう!